医療連携
Ⅰ はじめに
地域医療連携とは、地域の医療機関が自らの施設の実情や地域の医療状況に応じて、医療機能の分担と専門化を進め、診療所と診療所、診療所と病院、あるいは、病院と病院が相互に円滑な連携を図ります。
Ⅱ 地域連携パス
地域連携パスとは、ある疾患に罹患した患者さんを中心として、地域で医療・介護に関わる人々がそれぞれの役割分担を行い、お互いに情報共有をすることにより、今後の診療の目標や注意点を明確にし、チームで患者さんを支えるための仕組みです。
一方向性連携パス
急性疾患に罹患した時に、まず急性期病院に入院し、その後回復期病院への転院が必要となった場合、医師・看護師・リハスタッフなど多職種の情報や診療計画を転院先にスムーズに引き継ぎます。
パスの種類:
大腿骨近位部骨折連携パス、脳卒中連携パス、脳外傷連携パス
循環型連携パス
糖尿病など長期にわたり診療していくことが必要な疾患について、普段の診療はかかりつけ医が行い、必要に応じて専門医の診療を受け、かかりつけ医の支援をします。
パスの種類:
糖尿病連携パス、急性心筋梗塞連携パス、緩和ケア連携パス
Ⅲ 地域連携推進懇談会
中核病院・一般病院・診療所間における医療連携を推進します。
第1分科会:認知症の医療連携
- 認知症の理解と治療について研修会と事例検討会を開催
- 脳外傷地域連携パスの運用
第2分科会:診診・病診連携の推進
- 東部・西部に分かれて、病院の連携室が主体となり交流会を開催
第3分科会:在宅医療における病診連携
- 在宅医が増える方策を探る
- がん以外の在宅医療について検討
- 病院医師の在宅医療への理解を進める
第4分科会:院内感染症地域連携
- 地域のクリニックや施設を含めた感染集合研修を実施
- 感染管理の問題を明らかにする
第5分科会:医科・歯科・薬科連携
- 医科・歯科・薬科連携を目指して関係機関との連携を検討
Ⅳ 勤務医部会
2021年(令和3年)3月22日に勤務医部会を設立し、11月29日に設立総会を開催しました。病院間における連携(病病連携)を推進します。